旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.15【ぶどう】

キャプチョン画像。内容が続きます

こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますが朝晩の気温は下がって
ふと秋を感じるようになってきましたね!
さて、今回はそんな季節にピッタリのぶどうについてのお話です。


●ぶどうについて
 日本では奈良時代に山梨で栽培が始まっていたとされる、
昔から親しまれている果物の一つ。
世界でも多くの国で栽培されているぶどうですが
その殆どはワインなどの加工用がメイン。
なんと7割ものぶどうが加工原料として栽培されています。
ですが、日本で栽培されている殆どは生食用として生産されています。
その為、進化をとげていく中でそのまま食べて美味しい!
と感じる品種が沢山生まれました。
生で美味しいぶどうを沢山食べられるのは日本ならではなんです。


●種あり、種なし
 ぶどうの購入時に重要なポイントとして、
種があるかないかがありますよね。
ですが実は種なしぶどうという品種は存在しません。
そのまま育てると必ず種が出来るようになっています。
種なしぶどうにする為に生育の途中にジベレリン処理
という工程を2回行う事で種を無くしているのです。
これはジベレリンという植物に作用するホルモン剤に
ぶどう自体を2回漬ける事で行われています。
ですので稀に種なし、
と表記があっても処理後に予期せぬ雨などで洗い流されてしまい
種が形成されてしまうものがあります。
せっかく種なしぶどうを買ったのにと思うかもしれませんが、
味が変わる物では無いので安心してくださいね。


●保存について
ぶどうは乾燥が苦手。
また外からの力で脱粒しやすいのと、寒すぎるのは苦手です。
ですので、お勧めの保存方法は
①キッチンペーパーで包んでからビニールなどで包む
②容器などに入れる、もしくはお皿などの上に乗せてから
冷蔵庫の比較的温度が高い所(野菜室など)で保存しましょう
そのままの保存の場合は洗わないで保存して下さいね。
稀に洗ってから保管される方がいますが、
ぶどうの表面は自らを守る為にブルームという白い粉のような物で覆われています。
洗ってしまうとこのブルームがとれ防御機能が低下してしまうので
保存の際はそのまま保存し、食べる前に洗いましょう。

また、食べきれそうにない‥という場合は冷凍保存も可能!
冷凍する際は房から外し洗ってから冷凍する事でぶどうアイスが楽しめますよ。


●冷やして食べましょう
前回、梨の回でもお話しましたがぶどうも梨同様に
冷やす事でより甘味を感じられる果物です。
保存の際は野菜室等がお勧めですが、食べる1、2時間前には
野菜室より低い温度になるところで冷やしてから食べるとより甘味を感じる事ができます。


●食べ比べたい
ぶどうをより良く育てるためにはジベレリン処理だけでは無いんです。
摘粒と言われる一粒一粒の実を間引いたり、一房ずつ袋をかけたり。
他の果物同様に沢山人の手がかかって美味しいぶどうが店頭に並びます。
そんな大切に育てられたぶどうも今からが旬。
冒頭でお話した通り、日本にはそのまま食べて美味しい品種が沢山。
また現在ぶどうの品種改良も盛んに行われ毎年のように新しい品種が登場します。
色、香り、味、形と沢山の品種があるので、沢山食べ比べて自分の好みを見つけて下さいね!