旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.17【生姜】

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こんにちは!旬八通信の松根です。
日々寒さが増してきてますね。
さて、今回は体を温める食材の代表格、生姜についてです!


●生姜について
 寒い時期はもちろん、一年を通して食材の臭み消しや香り付け、
辛味としても幅広く使える生姜ですが、なんと「古事記」にも
記載がある程昔から親しまれている食材の一つ!
また、生姜は日本最古のスパイスと言われており、
お料理のアクセントとしても登場する事が多いですよね。
そんな生姜も丁度今、収穫が進んでいる時期なんです。


●生姜の分類について
 さて一言で生姜と言えど様々な種類がありますよね。
収穫時期やブランド、保存により呼び方が変わるので簡単にご紹介します。

・矢生姜、筆生姜
 金時生姜と言う小ぶりで葉が3,4枚の頃の新芽を収穫したもの。
名前の通り株元の綺麗な紅色が特徴で焼き物などのあしらいとして良く目にするあれです。
中々、生で見かける事が 少ないですが、酢漬けはもちろん、そのままや天ぷらでも美味しく食べられます。

・葉生姜(谷中生姜)
 葉が6,7枚になり根が少し大きくなった時に収穫された物。
主に夏に葉つきのまま収穫、出荷されます。
まだ皮も柔らかく辛味も少ない為、生で食べられる事が多いですよね。
暑い時期の出荷の為、昔は暑気払いとしても食べられていたそう。
昔は台東区谷中周辺で盛んに栽培されていたのでブランド名として
谷中生姜とされていましたが現在では葉生姜の事を谷中生姜と呼ばれる事もしばしば。

・新生姜
 実は新生姜と呼ばれる物は大きく分けて2つあります。
一つが夏頃にかけて出回る皮が柔らかく赤い茎が付いた物です。
早く出荷出来る様に施設で栽培されている物が殆どでガリなんかに使用されます。
そしてもう一つが秋口に出回る、丁度今頃に収穫される掘り立ての生姜の事も新生姜といいます。
そう、実は今も新生姜のもう一つの旬なのです!

・根生姜、ひね生姜
 じゃあ、根生姜(ひね生姜)は??と思いますが、
秋口に生姜がしっかり育ったものを収穫後2ヶ月程置き、
程よく水分が抜け、皮がしっかりして貯蔵しやすい状態にしたものの事をいいます。
程よく水分が抜けているので辛味や香りも強いので様々なお料理や薬味としても活躍しますよね。

・親生姜
 あまり聞きなれないかと思いますが、
生姜もじゃがいものように、種生姜と呼ばれる生姜自体を植え付けます。
この植え付けた生姜から芽が出て大きくなっていくのですが、
生姜は子の生姜が育って収穫した時に種生姜も親生姜として収穫出来ちゃうのです。
この一緒に収穫出来た種生姜の事を親生姜といいます。
少し小ぶりで皮目もしっかりして固く辛味も強いので薬味にお勧めです。


●保存について
 生姜は熱帯生まれなので乾燥が苦手。
そのため、短期間の保存では良く洗ってから濡れたキッチンペーパーに包み冷蔵庫へ。
長期に保存したい場合は、容器などに生姜が隠れる位の入れ水の中で保存しましょう。
この際、2,3日に一回は水を変えてあげましょう。
また冷凍での保存も可能。この際、皮をむいたり、すぐ使える形にしてから冷凍庫へ、
使用の際は解凍してしまうと生姜のエキスが流れ出てしまうので凍ったまま使用してくださいね。
今が旬、寒い時期の体を中から温めてくれる生姜を楽しんで下さいね!!