【旬八卒業生のいま vol.1】一度転職、再勤務。営業活動サポートの矢島さんの場合。

キャプチョン画像。内容が続きます

多様な野菜や果物を扱う旬八青果店。
実は集まる人もさまざまです。

企画開発、仕入、販売と
流通の複数のポイントで事業を行っていることも
様々な興味やバックグラウンドの人が
集まる所以かもしれません。

もちろん長く旬八で働いてもらうことは
何より嬉しいですが
それぞれの人生の道もあります。

卒業後にデザインなど別の世界へ行く人
農業界で農園や卸業へ転職する人
同じ小売店として独立する人。

「旬八卒業生のいま」では
旬八青果店・アグリゲートで働いていたスタッフに
「アグリゲートでの仕事経験が現在の仕事と
どのように繋がっているか」
話を聞いていきます!

初回である今回は...
本通信の編集者でもある私・矢島は
アグリゲートを一度離れ戻ってきた者なのですが、
「矢島さんも卒業生でもあるよね?」と提案をいただき
今回、話をさせていただきました。

第二弾以降の前座としてお読みください。

インタビューを受け
自身で編集するのは奇妙な感覚なのですが、
旬八青果店で働くことに興味を持ってくださった方の
参考になりましたら幸いです!

<インタビュイー>
名前
矢島 遥子

アグリゲートでの勤務履歴
2015年 アルバイト・インターンとして勤務
2016年 社員として入社(週2日勤務)
2017年 退社
2021年〜 業務委託として勤務

履歴
1991年生まれ。2016年東京大学農学部卒業。卒業論文は旬八青果店の拡大要因を仮説検証し執筆。
新卒で、神奈川にある実家の幼稚園と複業でアグリゲートに入社。
2017年に退社しスポーツ事業の会社に転職。アスリートマネジメントアシスタントを経て、取締役としてインターナショナルプリスクールの事業運営を行った後、育児を機に退職。
現在は、新卒の時と同様、家業の幼稚園と、育休中に業務委託契約をしたアグリゲート社で勤務。




1.今の仕事は?


代表 左今:現在の仕事は?

矢島:本職は今(*インタビュー当時)は育児休業中なのですが、スポーツ事業を行うグループで、スポーツ教育を取り入れたインターナショナルプリスクールの運営をしています。

左:インターナショナルプリスクールの運営って、具体的にどのような業務ですか?

矢:英語教育事業の会社と提携し立ち上げたスクールなのですが、初めての形態だったので、合弁会社の設立、保育園として行政への申請報告、職員の採用、園児の募集、カリキュラムの作成等、かなり何でも行っていました。

左:アグリゲートの方は?新卒就職時と現在では業務内容が違いますよね。

矢:はい。新卒の時はHRでした。学びの場「旬八大学」の講座企画運営等を行っていました。業務委託の現在は、POP・フライヤー・動画等の制作、営業のサポート、経営企画の会計管理のルーティンワークなどを行わせていただいています。

左:そもそもアグリゲートを知ったのっていつでしたか...?

矢:最初に旬八青果店を知ったのは、大学3年生の時の社会人と合同のゼミでした。社会課題について討議するゼミで、農業界がテーマの時に左今さんがゲストとしていらっしゃっていて。

左:そっか、あのゼミが最初だ。それで卒業論文を書いて。

矢:はい、広尾のオフィスに教授と伺って執筆の承認をいただいたのでした。

左:現在までの仕事は、アグリゲート以外は、いずれも教育業界ですよね。

矢:はい。

左:幼児教育は業界として利益を作りにくい印象があるのですが、どうでしょう?村上ファンドを率いる村上氏は、投資を行う一方で、村上財団を立ち上げてNPOを支援していらっしゃる。以前書籍で、お金を稼ぐべきこと / お金は稼ぎにくいけれどやるべきことがあるというような旨を拝読したのですが、幼児教育業界もどちらかというと後者ですよね?

矢:幼児教育事業で上場している会社もあり、必ずしも利益が出にくい業界ではないとは思います。けれども確かに IT や金融の業界に比較すると売上をスケールしにくい業界であるんだろうという感覚があります。
村上財団のお話は初めて伺ったのですが、勤務するスポーツ事業のグループもまさに同様の考えを持っていて。事業の出発点はスポーツ教育だったのですが、現在はIT関連や投資も行っており。もちろんグループのビジョンの実現のために事業を展開しているのですが、利益がスケールする事業を行ってそちらの利益を教育事業に循環させていくという狙いもあるようです。


2.アグリゲートで働こうと思った理由は?


左:さっき話してくれた通り、アグリゲート以外の会社での仕事は、主に幼児教育関連ですよね。

矢:はい。スポーツの会社も、最初の配属はアスリートマネジメントだったのですが、国内外で子ども向けの事業やプロジェクトをやっていて、そこに携わりたく入社したので、幼児教育が自分の軸でした。

左:どうしてその業界だったんですかね?

矢:大学3年生の頃に、自分の人生の歩み方が分からなくなり。学校にもなかなか通えなくなり休学したのですが、その時にNPOでボランティアしたんです。0歳〜2歳の赤ちゃんたちの孤児院でナニーさんのお手伝いをしたり、小学生の子どもたちと地域のコミュニティの中で遊んだり。その時に、無力さを感じていた自分を、信頼したり必要としたりしてくれる子どもたちに救われた感覚がありました。救いと依存は紙一重でもあるのでそうならないように気をつけているのですが、その時期をきっかけに、小さな子どもたちに関わる仕事をしたいと決めました。同時に、両親が幼稚園を経営していたという環境は、潜在意識の部分で、かなり影響しているはずです。



左:その時、どうして業界が異なるアグリゲートにも?

矢:農業や自然環境に関心があったので、農学部を専攻していました。就職の時も農業開発コンサルタントや木造建築の業界も検討した結果、実家の幼稚園への就職を決めていたのですが、卒論を提出した後に、左今さんが「アグリゲートで働かないか?」とメッセージをくださって。それを読んだ時、自分の中では回答は「働きたい!」で即答だったんです。

左:どうして働きたいと...?

矢:1年間インターンとアルバイトさせていただいて、流通販売に興味を持った、就職時の所属として提案くださったHR事業「旬八大学」のコンセプトが興味深かったし、事業担当一人でチャレンジできる環境だった等あるのですが、根底にあったのは世界観への共感だと思います。未来においしいをつなぐインフラの創造というビジョンを実現した社会を見たいと思っていましたし、それを実現するための手段としての事業の形態に賛同していました。

左:なるほどです、世界観への共感。一方で現在アグリゲートで仕事してくれている理由はそれのみではないと感じているのですが、どうでしょう?

矢:今はよりビジョンの実現に数字的にコミットしたい思いが強いです。インターン当時から左今さんは「上場を目指して」と話されていたのですが、その頃は「そうなんだ」くらいの意識でした。けれども今は私自身の目標でもあります。それは社会で働く年数が上がる中で「解決したい課題の大きさ」に対して「あるべき事業の大きさ」の実感を持つようになったからだと思います。アグリゲートのビジョンは「インフラの創造」なので、実現には上場は必要条件かなと考えるようになりました。


3.アグリゲートと今の仕事の繋がりは?


左:ちなみにアグリゲートで働いていて、教育の仕事とアナロジー*は何かありますか?(*アナロジー:ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。特に、論理学で、物事の間の特定の点での類似性から、他の点での類似性を推論すること。類推。(『精選版 日本国語大辞典』より))
矢:新卒時に担当した「旬八大学」は大人向けの学びの場で。今の仕事は対象は子どもですが教育の点では共通しています。

矢:特に「旬八大学の経験と重なった!」と感じたのはインターナショナルプリスクールの子ども向けのスポーツプログラムを作成していた時です。
旬八大学での新講座作成は、関連するノウハウを持っている社内スタッフや取引先の方にヒアリング、言語化、カリキュラム組立とゼロイチで行っていました。
今の仕事でも幼児対象のスポーツプログラムを作る機会があったのですが、その際も、選手やトレーナーにヒアリング〜論文等研究と照会〜プログラム化と、旬八大学の経験のおかげで手順をスムーズに実行できました。



左:大学時代に旬八青果店でアルバイトして新卒で別の会社に就職したスタッフとかに会うと、結構「旬八での経験が活きてます」と聞くこともあり。

矢:旬八の販売が社会経験で役に立つのは想像できます!私は学生時代に飲食店でもアルバイトしていて、ホール・レジ・調理と結構何でも担当する職場でした。そちらも思い返すと、サンプル数2のみの比較ですが、旬八青果店の販売は、教えていただくノウハウがかなりマーケティング的にしっかりしていて、陳列や声出しなどの自分の行動と店舗の結果の相関が見える場合もあって。おもしろかったです。

矢:また販売のノウハウとは異なるところですが、売上への意識の強さも、旬八青果店で育ててもらいました。店頭に立つと100円単位の青果をお客様に手に取っていただくことも決して簡単なことではないと実感するのですが、更に、企画生産〜販売までを通貫するビジネスモデル故に売上の中に含まれる生産流通コストの存在も意識する場面が多くて。また店舗の賃借料や冷蔵のための電気代も正に自分が使っていて目の前にあって。売上の中に残る利益を考えた時に、売上、つまりは自分の仕事の生産性へ目を向けるようになりました。特に保育園や幼稚園の社会福祉事業は行政からの補助金があるため一度軌道に乗ると事業が安定し易いのですが、だからこそ自分のアウトプットと売上の使い方に対してよりシビアな感覚を持てるようにと定期的に気持ちを引き締めるようにしています。



4.これからやりたいこと。


左:ちなみにこれからやりたいのはどんなことですか?

矢:アグリゲートについては、先程の回答と重なってしまうのですが、上場までコミットすることです。世の中の様々な業界を横に並べてみた時に、もちろんモノの価値は個々人によって異なりますし、農業は既に税制度で守られているからという声もあるかと思うのですが、私自身は、生物として人間に必須な農業界は今より利益率が高くあるのが良いのではと思っていて。農産物の小売を主事業とするアグリゲートが上場することは私が在りたいと思う社会の実現に繋がることと考えています。

左:教育の方は?

矢:最近、行政の方に興味があります。ビジネスとして行う教育は主に公教育のプラスアルファの部分になるのですが、マスの子どもたちの教育の土台はやはり公教育や社会福祉が担当する部分なんです。近頃、そのような土台の部分にアプローチしてみたいと思い始めたのもありますし、私自身が幼稚園と保育園の両方の経営を見たり経験したりする中で、現行制度に疑問が出てきた部分があるのも、行政への関心の理由のひとつです。



5.アグリゲートで働こうと思ってる人へのメッセージ


左:アグリゲートについて、一度外に出て再度関わる中で、どんな印象がありますか?

矢:今まで全部で4社で働いてきて、経営スタイルの違いを見てきたのですが、アグリゲートの経営の特徴のひとつは「計画と実行の行き来」だと感じています。PDCAサイクルです。サイクルをかなり緻密かつ多数回している。再度働いてみて改めて変わらぬ特徴だと感じています。

左:そう感じるのですね。

矢:はい、そしてそのサイクルが結果に結びついていて。私がいた2016年頃は1店舗あたり日商目標が10万円程だったのですが、現在、旬八青果店の出店のモデル店では、当時の4倍以上の売上も頻繁に目にするようになっていて。驚きました。流行りの言葉だとアジャイルとも言えると思うのですが、計画・実行・調整を繰り返して結果を出していきたい方はとてもチャレンジングな風土だと思っています。

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先日(*2023年5月上旬)リリースがあった通り、アグリゲート社は、秋頃の子会社化を前提にオイシックス・ラ・大地株式会社の出資を受け、資本業務提携契約を締結したところです。
旬八青果店のミッションとモットーは変わりませんが、
株式会社としてアグリゲート社のひとつの変化の時節に、
興味を持ってくださった方はぜひ、お問い合わせください!

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