旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.11【きゅうり】

キャプチョン画像。内容が続きます

こんにちは、松根です。
今回は夏に美味しいきゅうりについてのお話です!


●きゅうりについて
江戸時代に日本に入ってきたというきゅうり。
入ってきた当初はまだ皮も固く苦味も強かった為、
「美味しくない・・・」と食べられなかったり、
輪切りにした際の断面が葵の御紋に似ている
という理由で敬遠されていたそう。

江戸時代後半からは体の熱を下げる効果がある事で見直されたり、
沢山収穫出来ることや品種の改良が進み食べやすくなることで
今のように私達の生活の中で定番のお野菜となっていきました。

その為、あまり知られていないのですが
きゅうりにも沢山の品種があります。
生食に向いている物から、
お漬物にしてもしっかり食感が残る物、など。
私達との付き合いが長くなる程、
その用途により色んな品種の改良が行われました。


●きゅうりの収穫は意外に大変
さて、そんなきゅうりですが特に夏場は
大きくなるスピードが本当に早い!
一日で4cmも大きくなると言われています。
その為、ベストなサイズで収穫するため
生産者さんはめちゃめちゃ暑い中、
1日に2回は収穫を行います。本当に有難いですね。

きゅうりには沢山の規格(サイズとか曲がり具合とかでの振分)
がある為、すぐに大きくなる分規格外になりやすいのです。
その為にこまめな収穫がとっても大切。
沢山取れる分、収穫は待った無しの作業となります。

私も学生の頃、実習できゅうりの収穫をしていたのですが
きゅうりの葉は固く、表面に小さい棘が沢山あり、
腕が小さな傷だらけになっていました。
ただでさえ大変な収穫量なのに、こんなに痛いとは‥
とその時改めてきゅうり農家さんに感謝した事を覚えています。


●食べ方は様々
年間を通して食べる機会の多いきゅうりですが、
サラダやお漬物、ピクルスなど色んな食べ方が出来ますよね。
あまり知られていないのですが、
実は炒めても美味しいのをご存じでしょうか?

暑い夏場は適当な大きさに切って少し濃いめの味付けで
サッと炒めるだけでご飯が進みます。
お肉や卵などのタンパク質との相性も◎
サラダなどの副菜としてはもちろん、
周りを引き立てる事も得意ですが、
メイン料理としてもその良さをしっかり発揮してくれる
ので今年の夏は是非色んな食べ方できゅうりを楽しんで下さい。


●保存について
夏生まれのきゅうりは寒すぎるのが苦手、
その為、野菜室などの比較的温度の高い場所で保存してあげましょう。
また瑞々しさを保つ為に一つ一つラップで巻いてあげたり、
ビニールなどで覆ってあげ、出来れば横にねせるのではなく
立ててあげることできゅうりへのストレスが少なくなります。
植物は私達同様、重力を認識する力があるので、
木に生っている状態に近い方がちょっと安心するようです。


大きくなるスピードが早いこの時期は沢山収穫出来るお陰で、
きゅうりをお値打ちで購入しやすい時期。
瑞々しく、食欲が落ちる時期にも食べやすいですよね。
ご紹介の通り、
サラダから炒め物まで沢山の食べ方が出来る上、体の熱もとってくれます。
これからの暑さを乗り切る為に、色んな食べ方できゅうりを楽しんで下さいね!