旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.10【ベビーコーン】

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こんにちは、松根です。
今回は今が旬のベビーコーンについてのお話です。
ベビーコーン、もしくはヤングコーンという名前で
良く目にするのは缶詰や水煮ではないでしょうか?
そんなベビーコーンの旬が丁度今なんです。


●ベビーコーンについて
ベビーコーンと聞くとそういう品種のとうもろこし??
と聞かれる事がありますがそうでなく、
私達が良く夏に食べるとうもろこしの子供がベビーコーン。
そのまま収穫せずに大きくなると、
あの甘くて美味しいスイートコーンになる子達なのです。

なんで小さいうちに??と思うかも知れませんが、
実は多くの野菜や果物では一つ一つの実を大きく
より良い味になるように「摘果」という作業を行います。
大きくしたい実以外を小さいうちに取ってあげることで
目的の果実に栄養が集中し、より良いものに育てる為に行います。
とうもろこしでいうと、私達の身近なスイートコーンでも
一つの木から3,4本の穂を出すのですが、
その中でスイートコーンとして育てられるのは1,2本。
この摘果をされたとうもろこしこそが、ベビーコーンとなって出荷されるのです。

その為、とうもろこしが出荷される前のこの時期だけが
ベビーコーンを生で食べられる貴重な時期なんです。
どうせ摘果するなら、、と思われるかも知れませんが、
ベビーコーンの収穫はとっても大変。
とうもろこしより小さい上に同じ大きさの物が揃う事が難しかったり、
この時期はすぐに大きくなってしまうので、
美味しいサイズで収穫するのは農家さんの努力なんですね。
多くの場所で栽培されているとうもろこしですが、
皮付きのベビーコーンを出荷してくださる所は意外に少なかったりします。

私もこの時期に美味しそうなベビーコーンを見つけると
嬉しいのと「出荷してくれてありがとう!」
と思ってしまいます。


●ベビーコーンの味わい方
さて、そんな皮付きの生のベビーコーン、
実は色んな食べ方が出来るのをご存じでしょうか?
茹でたり、炒め物やスープなどに入っているイメージが
強いですが鮮度の良い皮付きのベビーコーンは皮をむいて
そのまま生で食べてもサクッとして美味しいのです。

また、むいた時に周りについている「ひげ」も美味しく食べられます。
本当に小さいサイズの物だとひげも生でサラダ等に出来ますが、
個人的にはサッと茹でたり一度上からお湯をかけたりして
下処理をしてからサラダにするのがおすすめ。
また、皮付きのままグリルやトースターで焼くと
中が蒸し焼きになるので是非一度はやって見て下さい。


●保存について
とうもろこし同様、ベビーコーンも鮮度の維持がすごく難しいお野菜。
前回トマトのお話で呼吸をすることで栄養を使うというお話を
させてもらいましたが、とうもろこしはこの呼吸が非常に活発な
為に時間が経てば経つほど鮮度はすごいスピードで下がって行きます。
できれば、買ってきたらその日に調理するのがベストですが、
どうしてもの時や調理までの時間は冷蔵庫のなるべく
低い温度帯の所で保管してあげましょう。

また、袋に沢山まとめて入れていると熱がこもってしまう為
なるべくバラバラにしたり冷気が入るように袋の上を
少し開けておくのも(この時長くおくと乾いてしまうので
一時的な保管と思って下さい)おすすめです。

短い時期だけの出回りですが、
もう夏が来るよ!と教えてくれる貴重なお野菜の一つですね。
この時期だけ食べられる皮付きベビーコーン、
ここぞとばかりに楽しんで下さい!!