旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.14【梨(和梨)】

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こんにちは、松根です。
今回は久しぶりに果物がテーマ。
ここからもっと美味しくなる和梨(以降は梨とします)のお話です!


●梨について
秋の果物のイメージが強い梨ですが、実はこの暑い時期から旬になって行きます。
暑い時期に冷えたシャリっとした梨を食べると幸せな気持ちになりますよね!
そんな梨は稲作と同じ位の時期に日本に入ってきたと言われ、
弥生時代にはもう食べられていたそう。
梨の美味しさからずっと昔から食べられていた果物なのです。


●赤梨・青梨
この梨には大きく分けて2種類の梨があるのをご存じでしょうか。
茶色がかった色味でザラっとした表面をコルク層で覆われた梨を赤梨、
黄緑みがかった色味でツルッとした表面をワックス層で覆われている物を青梨と呼びます。
赤梨は甘味が強いのが特徴で、青梨は甘さを引き立てる酸と程よい甘味が特徴。
どちらも沢山の品種があります。
場所によっては青梨の流通も少ない所もありますが、
それぞれ特徴が生きているので見かけたら是非食べ比べて見てくださいね。 


●大事に育てられます
さて、私たちの大好きな梨ですが桃や桜と同じバラ科の植物。
桜同様、春に花を咲かせます。
梨が実になるまでにより良い果実に育つために摘蕾(てきらい)
と言われる一つの木に対して多くなっている蕾を落とす所から始まります。
その後、梨は自ら咲かせた花の花粉では受粉しないので、
他の品種の花粉を一つ一つの花につける受粉、形や状態を見ながら摘果、
袋かけ、収穫、選別といったように花が咲く前から毎日のように花や果実の
一つ一つに人の手がかかっています。そのように大切に大切に育てられ私達のもとまで届くのです。


●保存について
梨は夏に生る果物の為、寒すぎる場所での保管と乾燥が少し苦手。
その為保存の際は一つ一つ、新聞紙や袋で被い乾燥しないようにして
冷蔵庫の比較的温度の高い野菜室等での保管がお勧め。
また、トマトの回でお話したように、
ヘタの所で多く呼吸をするのでヘタを下に向けて保管するとより良しです。
また、梨は基本完熟の状態で収穫されます。
その為多くの梨は、時間をおくことで甘味が増したり食べ頃を迎える
という訳ではないので購入した時が食べ頃、と思ってくださいね。
また、購入したらなるべく早めに食べるのがお勧めです。


●美味しく食べるポイント
スイカの回でもお話しましたが果物の中でも、
冷やすことで甘味を強く感じる物があります。
梨もスイカ同様、冷やす事で常温で食べるより
しっかりとした甘味を感じる事が出来ます。
その為、保管する場合は野菜室がお勧めですが、
食べる1,2時間前には冷蔵室などのより温度が低い所に移し、
しっかりと冷やしてから食べるとより甘さを楽しむ事が出来ます。


まだまだ夏の暑い日が続きますが、ここから美味しい梨の品種リレーが始まりました。
ここから秋まで様々な品種の梨が店頭に並ぶので楽しみですね。
暑い日にこそ冷蔵庫でしっかり冷えたシャリっと甘い梨で
水分補給をしつつ、暑い夏を乗り切って下さいね!!