旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.12【なす】

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こんにちは、松根です。
溶けそうな暑い日が続きますね。
今回は前回に引き続き夏野菜、ナスについてのお話です。


●ナスについて
ナスがより美味しく感じられるこの時期、
どうやって食べるかワクワクしてきますよね!
このナスですが奈良時代には日本に入ってきていたのだそう。
私達日本人と長いお付き合いのあるお野菜の一つなんですね。

その味から江戸時代にはナスの初物が、
何と1個10万円もする高値で取引されていた亊も
ある程大切にされていたようです。
良く初夢で縁起が良いとされる「一富士、二鷹、三茄子」
の茄子は高価な物という意味があったのですね。

また、美味しさとその用途の広さから日本各地に広まり、
気候や風土に合わせてその土地独自のナスの品種が形成されて行った為、
数多くの品種が生まれ今でもその土地の食文化に根付いています。
お陰で今、多くの品種や様々な食べ方が出来るのですね。
なすの進化、大切にして下さってきた方々と
手軽に沢山のナスが食べられる時代に感謝です。


●大切に育てられるナス
さて、多くの人を魅了するナスも今が夏野菜の代表で今からが旬ですね。
美味しく、美しく育てる為に沢山手を加えられて育つナスですが、
私達が日々店頭で見かけるナスは傷一つないピカピカのものが多いですよね?
実はナスは皮が薄い上にナスの木には大きな棘がついていたり
葉が立派な為擦れる事で傷がつきやすくデリケート。
栽培の現場では、傷や擦れができてしまうと
ナスの商品価値が下がってしまう為に棘に当たらないように
実を動かしてあげたり、状況により葉を落として
実が傷つかないようにしたりと1個づつ大切に育てられています。
そう考えると1個ずつが貴重に思えて来ますね。


●ナスの保存について
ツルっとした皮からは少し意外ですが、ナスは乾燥が苦手。
また、夏生まれの為寒すぎる場所も苦手なのです。

その為、お勧めの保存方法としては、
 ①ナスをラップでピタっと包む
 ②野菜室などの冷蔵庫の温度が比較的高い所で保管
がお勧めです。
ですが、ナスも時間が経つと徐々にアクが強くなってしまいます。
ですので見た目は元気でも購入後はなるべく早く食べることで、
より美味しい状態のナスを楽しんで下さい!


●この時期こそ色んな品種のナスが食べられる
昔から多くの場所で重宝、進化してきたナスも
日本全国各地で根付いた品種は何と180品種以上と言われています。
各地でのナスの進化ってすごいですよね!
その中でもナスが旬のこの時期だからこそ食べられるナスも多くあります。
年間を通して店頭に並ぶ千両なすや長茄子はもちろんの事、
この旬の時期ならではの生でも美味しい水なす、
ステーキや煮物にしても崩れにくい丸ナス、
ミニサイズが可愛く漬物や炒め物にピッタリの子ナス、
焼くととろけるイタリア系のナス等々。
いつものナスはもちろん、
この時期ならではのナスもここぞとばかりに楽しんで下さいね!!