旬の食材や適切な保存方法をご紹介vol.13【とうもろこし】

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こんにちは。松根です!
今回も前回に引き続き、夏野菜のお話です。
この時期、甘ーい実をつける「とうもろこし」について。


●とうもろこしについて
今はとうもろこし、
と聞くと甘味が強く柔らかい実のスイートコーンを思い浮かべますが
日本に当初入ってきたものは実がしっかりしていて
甘味も今ほどなかったと言われています。
江戸時代に日本に入って来て、
その後私達の良く知る甘味の強いスイートコーン
が登場するのは明治に入ってから。
北海道に入りその美味しさから徐々に各地に広まって行ったそうです。

世界では主食として食べられる事の多いとうもろこしですが、
私達の日々の生活の中では野菜やおやつ等の嗜好的に
食べられる物として進化して行きました。


●甘いとうもろこしに育てる為に
ベビーコーンの話しの中でも少し触れましたが、
甘味が強く美味しいとうもろこしに育てる
為には多くの手がかけられます。
受粉がしっかり行われるように
種まきの段階から調整をしたり、
より一つ一つの実に栄養が溜まるように摘果をしたり、
近くに住む動物や虫たちに狙われないような工夫をしたり。
甘くて美味しく育てば育つ程、狙われるようになるのです。
私も甘いとうもろこしを狙う動物や虫の気持ち、非常に良くわかります。


ちなみに、とうもろこしのヒゲですが
あの1本1本が一つ一つの実と繋がっていて、
あのヒゲの部分が受粉する事でビシッと
詰まったとうもろこしになるのです。
たまに歯抜けや上まで実が詰まってない物を見かけますが、
病気とかでなく、受粉の時に上手く行かなかった為に起こる事が殆どです。

実が詰まってないから美味しくない、、
とかでなく実がついている部分は他のとうもろこし同様甘くて美味しいので、
出会った際は他のものと同様に美味しく食べて下さいね。


●とうもろこしの保存について
こちらもベビーコーンの回でお話させて頂きました通り、
鮮度が本当に大切!他のお野菜に比べ呼吸の回数がすごく多いので
どうしてもの時は新聞紙などに包んで冷蔵庫の温度の低い所で保存するか、
一旦火入れをしてからの保存をお勧めします。


●お勧めの茹で方
とうもろこしの一番内側の外皮を一枚残して、
とうもろこしが浸かるぐらいの水に塩
(2Lに大さじ2ぐらい、舐めた時にしっかり塩味を感じる程度)
を入れ沸騰させる。
沸騰したお湯にとうもろこしを入れて10分程茹でる。粗熱が取れたらOK。


●進化するとうもろこし
とうもろこしは、ここ数年の間に
びっくりするぐらい甘いとうもろこしや皮の柔らかいもの、
生で食べられる物など、本当にこれが野菜なのかな?
と思うぐらいの進化を遂げたお野菜ですよね。
そしてこの進化も年々起こっています!


この甘いとうもろこしが生で沢山たべられるのは今の時期だからこそ。
美味しく食べる為の鮮度に気をつけながら
今だからの味や品種の美味しいとうもろこし達を
ここぞとばかりに楽しんで下さいね!!